■前回のパート1(成田~ヨエンスー~クオピオ)に引き続いて、今回はユヴァスキュラ(FIN)~オスロ(NOR)の旅について書いてみたいと思います。
2日間滞在したクオピオを昼頃に発って、次はユヴァスキュラへ。
どうも今回の旅では電車運がなく、緊張を強いられる座席だったり、コインがなくてスーツケース用コインロッカーに入れられず、座席にスーツケースを置いて仕方なく食堂車で過ごしたりと、ゆったりくつろいで移動することができませんでした。まあハプニングはハプニングであとあと思い出に残るんですけどね。
それはともかくユヴァスキュラ到着。クオピオと比べて駅からして大きな街でした。
この街はフィンランドの現代建築の巨匠、アルヴァ・アアルトゆかりの地ということで、彼の作品群やアアルト博物館があったりと、建築に興味のある人にとっては大変興味深い街です。
アアルトの建築物はヘルシンキで彼のアトリエ、自宅を訪問済み。建築には詳しくないけれど、色々見られるということで楽しみにしていました。
まずはアアルト設計の中でも有名な建築物の一つである、「タウンホール(Kunnantalo)」を見学に行くことに。
中心地からバスで30分ほど離れた小さな島、サイナッツァロにあるということで、事前に行き方については調べていたものの、現地の観光案内所でチェック。16番か21番のバスに乗って「Kunnantalo」で降りるとのことでした。
しかしバスに乗ってみると、次に停まるバス停が表示されるわけでもないし、アナウンスがあるわけでもないんですよね。それなのにみんなスイスイ自分の降りるべきバス停で降りていく(どういう仕組みになってるんだろ?)。
サイナッツァロという島に渡ったあたりで人も空いてきたので、バスの運転手さんに「Kunnantaloに着いたら教えてください」とお願い。おかげで無事に降りることができてホッとしました。
無事に到着したタウンホーㇽの外観
タウンホールに到着したらちょうどガイドツアーが始まるところだったので参加することに。
ここにあるカフェで一息ついたら、もう一度中心地に戻って、テラス席のあるカフェで軽い夕飯を食べました。
北欧にいる間、ちゃんとしたレストランで食べようとすると重い食事ばかりになってしまうので、サラダとパンという簡単な食事をとることが多かったように思います。なのでこの日もこんな感じの食事。
といっても私自身はこの日は身体の調子がいまいちだったので奥のヨーグルトのみでしたが。
翌朝はこぢんまりとしたマーケット広場や公園を歩いたりしながら朝の散歩。
そして目的のアルヴァ・アアルト博物館へ。
アアルトといえば家具やガラス器などのデザインでも大変有名ですよね。
どちらかというと建築物より私はこちらの方が身近かな。うちのアトリエ用に彼のデザインしたスツールがいつもほしいなぁと思ってます。
ただガラス器の方は2つ持っていて、どちらもとても重宝していますね。一つは花器で花が気軽に飾りやすいし、もう一つは平たい器でナッツやお菓子を入れるのに役立っています。
博物館を後にして街を散策。
この日は土曜日ということもあり、これから結婚式が始まる…という場に2回出くわしました。
大聖堂前。これから式が始まるようで、集まってきた列席者の方々が歓談中。
ブーケや装花は残念ながら見ることはできませんでしたが、男性たちがつけているブートニアはチェックできました。皆さん、粋につけていて格好良かったですね。
その後はユバスキュラ大学博物館の展望台に上ってユバスキュラの街を見ることに。
展望台は小高い山の上。展望台にはレストランもありました
ユヴァスキュラの街。お天気がいまいちだったのでどんよりした風景。晴れてたらもう少しキレイな風景が見られたかな
翌朝はヘルシンキ行きの飛行機に乗るまでの間、湖のあたりを散歩したり、コーヒーを飲んでのんびりしたりとゆったりとした時間を過ごしました。
散歩した湖畔の公園。あまり写ってませんがたくさんのマンションが建っていました。自宅前に美しい公園があるのって素敵
ヘルシンキ到着後は軽くヘルシンキの街を散策。
アアルトの家具のあるartek。ここはヘルシンキに来たら毎回訪れる店のひとつ
翌朝はいよいよノルウェーへ。
駅構内の花屋
ノルウェーの街の花屋はどこもフィンランドより花の種類が豊富でした。あくまでも旅行者としての印象なので本当のところはどうかはわかりません。
ただそうはいっても、フィンランドでは今回、結婚式の装花を運ぶ場にちょうど出くわしたのですが、街の花屋では見かけない様々な花を使った素敵なアレンジメントを見かけたので、どこかで手に入ることは手に入るのかも。まあ何が素敵かというのは私の全くの主観ではありますが・・・。
オスロは、ある本によると「コーヒー天国」とのことだったので、コーヒーの飲み比べをすべくコーヒーショップ巡りへ。
まずは「バリスタの初代世界チャンピオンの店」という「ヤヴァ(JAVA)」。
ヤヴァの外観
今回まわったコーヒーショップは大体どこもこんな感じで、簡単な椅子が店外にあり、中でも外でもコーヒーがゆったりと楽しめるようになっていました。
特にコーヒー通というわけでもなく、よくわからないのでとりあえずアメリカーナをオーダー。
そしてコーヒーと一緒に頼んだのがブラウンチーズのオープンサンド。
このオープンサンド、今回の旅行で食べた食事の中で一番おいしかったですね。ドライフルーツがたっぷり入った雑穀パンの上に甘いノルウェー独特のブラウンチーズが乗っていて、本当に美味しいんです。もしオスロへ行かれる方がいらっしゃったら、ヤヴァのこのサンドはおススメですよ。
肝心のコーヒーですが、少し酸っぱめの味。このお店ではコーヒーよりもオープンサンドのおいしさのの方がインパクトが強かったのですが、コーヒー通の方だときっと違う印象を持つと思います。
ヤヴァの前にある「サンクト・ハンスハーゲン公園」で散策。とにかく天気がいいし、人もあまりいなくて静かだし、おなかも満たされていたしで幸せな気分になりました。
次は本で見つけた「オスロで一番の人気ベーカリー」という「オーペントバーケリー(Åpent Bakeri)」へ。どうしてもスクールブレッドというノルウェー独特の菓子パンを食べてみたかったのです。
スクールブレッドは右のココナッツフレークがかかった丸いパン。中身はカスタードクリーム
スクールブレッドは予想通りの味で美味しかったですね。
写真左にあるのはサンドイッチ。サンドイッチの方は私は食べてませんが、とにかく高かった!味は普通に美味しいですが特別なものではありません。日本の多少高いお店の2~3倍ほどの価格感。これに象徴されるようにとにかくノルウェーは外食が異常に高かったですね。高いとは聞いていましたが、ここまで高いとは思わなかったです。
現地のスーパーマーケットはやはりチェックしておかねばということで、「メニィ(Meny)」へ。
ここではチョコレートやコーヒー豆、サバ缶をお土産に買いました。
ノルウェーではチョコは「フレイア(Freia)」のものが有名らしいので、フレイアのものを色々と。
サバ缶はトマト煮のものがノルウェーの家庭ではよく食べられているということで、お土産に買ったもののまだ食べてません。どんな味がするんだろう?
次は二軒目のコーヒーショップ、バリスタ世界チャンピオンというティム・ウェンデルボー氏の店、その名も「ティム・ウェンデルボー(Tim Wendelboe)」へ。
行く途中、地図を広げて迷っていたら、親切なノルウェー人が声をかけてくれて道を教えてくれました。旅行中にこういう親切に出会うとほんと心があったまりますよね。
ティム・ウェンデルボーの外観。
店内の様子
英語メニューがなく何が何だかわからない上に、雰囲気に圧倒されて聞くこともできなかったので、唯一内容がわかったアイスコーヒーをオーダー。
これがアイスコーヒー。カクテルみたいな器に入れられての登場。とにかくものすごく時間をかけて作られていました。
思いっきり泡立ててあり、なめらかな泡を飲んでいるという感じのもの。コーヒーの味は日本で飲むものとは少し変わった味でした。普通の温かいコーヒーで飲み比べするはずだったんだけど、これはこれで面白かったですね。
夕飯は地元の魚屋さんが営むという「フィスケリエット(Fiskeriet)」へ。
現地の人と観光客ですごく混んでました。
クリーミーなフィッシュスープと、地元の人が必ず注文するというフィッシュ&チップスをオーダー。どちらも大変美味しかったです。
次回は「オーレスン~ガイランゲルフィヨルド~オスロ~ヘルシンキ」です(「世界の車窓から」風)。